日本全国にあるお城。見ていく中で「ん?」と感じたことを書いていく「かるーいお城の雑学」です!
今回は現存する天守の背比べといきましょう。
どの城が一番高いでしょうか?
天守の起源につきましては、諸説がありはっきりしません。
しかしながら近世の天守建築は、天正4年(1576)に織田信長によって安土城に造営されたのが最初と言えます。
天下統一のシンボルとなった豪華絢爛な安土城の「天主」(織田信長の命名で安土城だけです)は戦国時代の終焉を天下に知らしめるものとなりました。
豊臣秀吉は、大阪城、聚楽第、石垣山城、名護屋城、伏見城を築き、権力の象徴として次々と天守を建造。
これにより、政治・経済・文化の中心である城郭のシンボルとしての天守が定着し、近世城郭にとって最も重要な施設となりました。
諸国の大名たちも、領国支配の象徴として天守を欲し、嘉永3年(1850)年築城の松前城天守まで200城以上の天守が造営されています。
しかしながら、現存するものはわずか12城天守だけです。
戦乱が落ち着いた江戸時代には天守は無用の長物となったのですね。
藩主が天守に登ることもなく、財政難もあり修繕もままならないで、荒れたままで放置されたままの天守ばかりでした。
では、ランキングを紹介していきましょう!
じゃじゃーん!
*1位 姫路城
でかい、とにかく大きなお城ですね。
しっかりメンテナンスもされており、天守の大きさでナンバーワンです。
*2位 松本城
25.5m(五重六階)
国宝・平城
長野県は松本城ですね。
2020年現在はコロナ禍ということもあってさほど混雑はないと思いますが、何度目かの訪問で真夏に大混雑、倒れるかと思いました……。
*3位 松江城
22.4m(五重五階地下一階)
国宝・平山城
山陰地方に唯一現存する天守で、2015年に指定された新しい国宝天守ですね。
*4位 伊予松山城
各地の「松山城」と区別をするために伊予がついていますが、一般的に松山城といえばこちらですね。
松山だけでなく……城には、「松」の字が多すぎやしないか? と思っています。
個人的に。
*5位 高知城
マイ・フェイバリット・キャッスル!!
故郷の高知城が第5位です。
「お城大好き雑記」の1回目に記載しておりますので、宜しければご一読ください。
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【余談】
残念ながら現存しませんが、日本の城郭史上で最大の天守は江戸城にありました。
寛永15年(1683)、三代将軍家光(いえみつ)によって建造された五重五階の層塔型天守で、その高さは44.8mもありました。
さらに天守台の石垣まで含めた総高さは58.6mとなり、現在の二十階建てのビルに匹敵する規模です。
二十階建てのビル!!
あの当時、よく作りましたよね……。
ちなみにその平面の一階部分が、姫路城の天守の2.3倍もあったようです。
ちなみに、姫路城の隣にある兵庫県立歴史博物館の2階の「姫路城と城下町」のコーナーには、現存天守12城の天守模型(1/50縮尺)が展示されていて、その大きさの比較が出来ます。
そして、その一角に三代将軍家光が築城した三代目の江戸城の模型(1/50縮尺)が展示されていますので、御覧になればいかに巨大な天守であったかがご理解・実感いただけますよ。
本当に巨大でした。
江戸城、半端ない存在感です。
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【参考文献】
財団法人日本城郭協会監修『日本100名城公式ガイドブック』(学習研究社 2007年7月3日第1刷発行)、中井均『超雑学 読んだら話したくなる 日本の城』(日本実業出版社 2010年6月20日発行)他
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