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*知っておきたい城郭用語(その2)
ここで紹介するのは、お城を理解する助けとなる用語です。
パンフレットや本を読んだとき、つまりこれは何? と悩むことはありませんか?
お城を探訪する時や関連する本を読むときに、役立つ基本語その2を順次紹介していきましょう。
!!天守についての用語(2)!!
天守の構成について説明します。
【独立式天守】
付属施設がなく、天守だけが単独で建つ形式。
【複合式天守】
最も多い形式のもの。
天守に付櫓や小天守が接続される形式で、その付属した建物を経由しないと天守には入れません。
松江城や熊本城などがあります。
【連結式】
名古屋城は小天守一基が接続する典型的な事例ですが、広島城には小天守が二基、松本城には付櫓がついています。
大洲城 層塔型天守に台所櫓(右)と高欄櫓(左)が連結している
【連立式】
大天守と二基以上の小天守または隅櫓をロ字状に渡櫓で接続しあう形式。
姫路城や伊予松山城などがこの形式です。航空写真でないとわかりづらいですね。
曲輪全体を使用して連立式を発展させた城が和歌山城です。
【小天守】
天守に付属する重層櫓。
!!「門」について!!
【薬医門】
一階建ての門で本柱と控柱を貫きでつなぎ、その上に一つの屋根を架けた形式の門。
現存する薬医門は極めて少ないため、貴重です。
【高麗門】
本柱の背後に控柱を立てて、本体の大屋根に直行するようにそれぞれの控柱上にも小屋根が乗る形式で、屋根はいずれも切妻屋根です。これは門扉を開いたときに、雨から門扉を守るためにです。
単独で建つ場合も見られるが、ほとんどは櫓門と連携し、桝形門を構成した時外側の一の門となります。
【櫓門】
二階建ての門で階下を門としたもの。
城門としてはもっとも厳重な構えの門です。
【埋門】
石垣中に設けられた小型の門です。
姫路城のように石垣に穴を開けてつくる場合と、石垣を開けて上部に土塀を設ける場合があります。
*本日のおすすめの本「毛利元就~知将の戦略・戦術~」
お城について書いている好きな本、おすすめの本をたま~に1冊ずつ紹介していきます。
『毛利元就知将延暦・戦術』1996年 著:小和田哲男 出版社:三笠書房
戦国屈指の知将と呼ばれた毛利元就の、武略・計略・調略について書かれた本です。
毛利家がいかようにしてあれほど広大な土地を支配するに至ったのかなどがわかる、「戦国の世の渡り方」の教科書のような本ですね。
スケールが大きいので同じ人間のように思えませんが、本は非常に面白いですよ。
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