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花ちゃんに聞いてみたい!お城の雑学・城跡について
お城が好き! という方は、世界遺産の姫路城はもちろんのこと、天守が現存するところはすべて行き、城跡もめぐっているという方が多いでしょう。
この「城跡」の表記ですが、場所によっては「城址」や「城趾」と書いてありますよね。
これってどう違うの? と疑問を持ったことはありませんか?
ここでは、城跡と城址・城趾の意味や使い分けなどを紹介します。
*城跡と城址の意味や由来
天空の城 竹田城の立派な石垣 by:photo-ac
現在3つあるこれら漢字の意味は、すべて同じです。
意味するのは「城の跡地」。
いずれも、もともとここにはお城がありましたよ、という意味です。
読み方は、次の通り。
- 城跡・・・じょうせき、しろあと
- 城址・城趾・・・じょうし
ではなぜ漢字が違うのでしょうか。
それは、昭和21年(1946年)の「当用漢字表」が公布されたことがきっかけです。
当時、漢字表にない漢字は使用できなかったので、「址」や「趾」の字が使えませんでした。ちなみに「趾」は「址」の本字です。
そのため「城址」は、意味も似ていて当用漢字表にものっていた「跡」に変え、城跡となった経緯があります。
しかし昭和56年(1981年)には当用漢字表が廃止となり、「常用漢字表」が登場しています。
ここにも同じく「址・趾」はなかったのですが、使用禁止ではなくできたら使わないで、というレベルになったため、「城址・城趾」は復活しています。
*使い分けをするなら
似たような意味なのですが、漢字ですからそれぞれに詳細な意味があり、使い分けはできます。
ついでなので覚えてくださいね。
城址の址・趾という漢字には、「建物の土台」という意味があります。
ですからお城の土台、石垣などのあと、を指します。
敢えて使い分けをするのであれば、石垣など何らかのものが残っていれば「城趾・城址」、現在はまったく何も残っていないという状態であれば、「城跡」を使います。
しかし、現実には、松坂城や徳島城のように、石垣などの立派な遺構が残っているにもかかわらず「城跡」と書かれているように、最近の表記はほとんのど「城跡」になっています。
「址」になっています。
こちらは「趾」です。
一般的に、昭和21年以前に建立された石碑には、「趾」「址」の表記となっていると思われます。
これは石碑だけでなく、市の観光協会などが発行している城のパンフレットなども同じです。
それは、そこまで厳密に使い分けられていないことが多いこと、そして分かり易いことを重視しているからでしょう。
「天守」と表記しないといけないのに、いまだに「天守閣」と多くの城郭パンフレットに書かれていることと同じことですよね。
ちなみに「城」は、敵からの攻撃を防ぐために築いた軍事的構造物のことです。
お城の軍事的役割、防衛機能については、以下の記事をどうぞ。↓↓
*本日のおすすめの本「戦国の城」
お城について書いている好きな本、おすすめの本を1冊ずつ紹介していきます。
『戦国の城』2007年 著:小和田哲男 出版社:株式会社学習研究社
そもそも城とは何か、から始まり、戦国の城について詳細に書いています。
写真や図解も多いので、目で見てわかる工夫がたくさんされていますし、読み物としても面白いですよ。
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