日本のお城が大好きだと叫びたい人の雑記

とにかくお城が好き!日本のお城のアレコレを好き勝手に書きます。※当ブログはアフィリエイト活動を行っています。

青春18きっぷで九州6名城を楽しむ1泊2日の旅 by花ちゃんバージョン 城巡りの旅その6

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青春18きっぷ(5回分12,050円)を使い、車内でビールでも飲みながら(飲み鉄)ゆっくり城巡りをしましょう。

今回は九州福岡、大分県の続100名城の4城を中心に、6名城を探訪するプランです。

週末の博多出発です。

鉄道や少し不便なバスの運行状況、運賃については、ご計画の前にご確認をお願いいたします。

なお、個別のお城についての詳しい説明はここでは省略しておりますので、ご了承ください。(2021年7月現在)

 

1日目(土曜日)

7:59 博多駅

 ↓ 鹿児島本線 羽犬塚行き 280円

8:19 水城駅着

徒歩約10分

①水城(「続日本100名城」第182番)

2005年12月8日登城。

城郭ではありませんが、「続日本100名城」に選ばれていますので探訪します。

水城(みずき)は『日本書紀』に記載されている大宰府防衛のための防塁です。

663年白村江の戦いで唐・新羅の連合軍に敗れたヤマト政権が築いたものです。

高さ約10m、総延長1.2kmの直線的な土塁を築き、土塁の前面(博多側)に濠を設けていました。

幅60m、深さ4mの濠だったようです。

水城跡の東門の北側に平成29年4月に「水城館」が開館しました。

館と連続した土塁の上部には展望台が設けられていて、水城跡を一望のもとに見渡すことが出来ます。

今回は時間の関係で水城駅周辺の土塁跡を見学するだけですが、改めてゆっくりと「水城館」見学をして下さい。

できれば、大宰府防御のために同時期に築城された大野城日本100名城第86番)や基肄(きい)(続日本100名城第184番)を水城と一緒に攻城することをお勧めします。

日本最古の朝鮮式山城のすばらしさを味わえると思います。

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水城    by:photo-ac

9:38 水城駅発(久留米駅まで 570円)

 ↓ 鹿児島本線 鳥栖行き

9:42 二日市駅

9:47 二日市駅発          

 ↓ 鹿児島本線 快速久留米行き 

10:07 久留米駅着 

 

徒歩約15分

久留米城(「続日本100名城」第183番)

2001年2月10日登城。

元和7年(1621)に有馬豊氏(とようじ)が入封(※)し、明治まで有馬氏の居城でした。

※入封・・・封建制度の契約にもとづいて与えられた土地に入ること

豊氏は元和の一国一城令で廃城となった領内の城の用材で、それまでの城を大改修したと言われています。

現在は本丸の高石垣と堀が残っているだけです。

本丸中心部には歴代藩主を祀った篠山神社が建っていますよ。

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久留米城石垣  by:photo-ac

探訪時間が少ないのですが、電車の本数が少ないので仕方がありません。

乗り遅れないようにご注意下さい。

徒歩約15分

11:12 久留米駅発(大分駅まで2,860円)

 ↓ 久大本線 日田行き

12:14 日田駅

約15分停車。

青春18きっぷだと下車自由です。

駅前の景色と駅舎をパチリと写真に収めましょう。

また、昼食の時間を取っていません。

もし大分行きの普通列車がボックス席でしたら、駅弁と缶ビールを購入して乗車しましょう。

窓の外の景色を見ながら食べる駅弁は美味しいし、ビールも旨い。

さらに由布院周辺の山間の景色は素晴らしいので最高の時間となるでしょう。

約2時間の普通列車の旅乗り鉄を存分に楽しんでください。

12:33 日田駅

 ↓ 久大本線 大分行き久大本線完乗)

14:51 大分駅

 

 徒歩約15分

③大分府内城(「日本100名城」第94番)

1999年9月3日登城

別府湾に流れ込む大分川河口にある梯郭式の平城です。

城主は次々と交代し、慶長2年(1597)福原直高(なおたか)が石垣によって守られた堅固な城郭を築きました。

望楼型の四重の天守が築かれたと伝わっています。

最後は松平(大給)氏が入封、10代にわたって府内城主として明治維新を迎えます。

珍しい名前の宗門(しゅうもん)櫓と人質(ひとじち)櫓が現存。

大手門と4基の櫓、廊下橋が復興されています。

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大分城隅櫓と犬走のある石垣   by:photo-ac

 大分駅まで約15分

16:12 大分駅

 ↓ 日豊本線 杵築行き 660円

16:52 杵築駅

 

杵築城の近くで宿泊するプランですが、杵築での宿泊ではなく大分か別府温泉で宿泊しても良いかと思います。

杵築へは、翌朝大分駅8時3分発、あるいは別府駅8時21分発の中山香行きに乗車、杵築駅8時50分着で杵築城を探訪するプランもOKです。

夜の過ごし方でご自身の好きに選べば良いかと思います。

 

交通費:合計4,370円ですが、青春18きっぷは1日2,410円ですから1,960円の得した計算ですね。

 

 【杵築 泊】

 

2日目(日曜日)

杵築城の開城は10時からです。

開城までの間は、武家屋敷や「きつき城下町資料館」など杵築城下町のプチ観光してから登城しましょう。

登城前に、必ずバス停と杵築駅行きのバスの時間の確認して下さい。

 

④杵築城

2003年9月6日登城。

もともとは「木付」と書いていたそうです。

幕府の朱印状に「杵築」と誤記されてから杵築に変わったと言われています。

城は別府湾に注ぐ八坂川の河口に近い、険しい丘陵先端部にそびえています。

杵築城は二度攻められましたが落城しませんでした。

そのため不落の城、勝山(かつやま)城として有名になりました。

現在の天守は、昭和45年に本丸跡建てられた郷土資料館の模擬天守

三重三階建て望楼型独立式天守です。

杵築駅からタクシーに乗って行きましたが、運転手さんが「日本一小さい天守閣です」と言って恐縮がっていたのを思い出します。

そんなことはないのですが。

天守内には兜などの武具や調度品といった松平氏ゆかりの品々を展示しています。

周辺は武家屋敷や庭園など観光名所がたくさんありますので、可能なかぎり観光も楽しんでください。

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杵築模擬天守   by:photo-ac

杵築駅までバスで約10分

 

12:55 杵築駅

 ↓ 日豊本線 中津行き 950円

13:52 中津駅

徒歩約15分

 

中津城(「続日本100名城」第191番)

1999年11月12日登城

豊臣秀吉から中津12万石を拝領した黒田孝高(如水)が天正16年(1588)から築城を始めるも、未完成です。

関ケ原の戦いの戦功で黒田氏は福岡へ、代わって丹後宮津城から細川忠興が入封、城を大改修・完成します。

細川氏は後に小倉城を築いて移り、中津城は支城となりました。

元和の一国一城令でも廃城を逃れ、細川氏が熊本に転封後は小倉城の支城から中津藩として独立。

九州の外様大藩の監視役として譜代大名が入封しています。

周防灘に臨む中津川の河口に築かれた、日本三大水城(高松城今治城中津城です。

本丸石垣と薬研堀が今も残っていますよ。

昭和39年(1964)に旧藩主の子孫・奥平昌信(まさのぶ)氏が中心となり、市民らの寄付を合わせて本丸北東隅に五重の望楼型天守とその南側に復興二重櫓を建てました。

天守は奥平家歴史資料館として一般公開されています。

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中津城模擬天守    by:photo-ac

 中津駅まで徒歩約15分

15:15 中津駅発 

 ↓ 日豊本線 門司港行き 1,130円

16:21 小倉駅

 

徒歩20分

小倉城午後6時までOKです。

 

小倉城(「続日本100名城」第181番)

1999年11月12日登城。

安芸の毛利氏が築いた城が始まりです。

関ケ原の戦い中津城に入った細川忠興が大改修し現在の城の姿となりました。

細川氏が熊本に転封した後は、小笠原氏の居城となります。

幕末の第2次長州戦争(1865)で敗れて自ら火を放ち、ほとんどの建物は焼失しました。

細川忠興の築いた天守は、最上重以外は一切破風がない層塔型で、最上層が下の階より張り出ている南蛮造りの四重の天守でした。

しかし、昭和34年(1959)に復興された天守は望楼型で唐破風の出窓や比翼千鳥破風や大きな入母屋破風のある天守となっています。

天守を再建する時は観光に役立つように、見栄えの良い望楼型天守が好まれます。

史実に基づくということより観光に役立つということが最優先されるのでしょうね。

残念です。

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小倉城復興天守  by:photo-ac

西小倉駅まで徒歩約10分

18:13 西小倉駅発 

 ↓ 鹿児島本線 快速羽犬塚行き 1,310円 

19:21 博多駅

 

交通費 合計3,390円ですが、青春18きっぷは1日2,410円ですから980円の得です。

 

以上、1泊2日で福岡から城を探訪しながら、九州北部の東側をぐるっと回り、6つの城と鉄道を楽しむ旅のプランでした。

私はビジネスホテルに泊まり、地元の人に人気の居酒屋で一人酒を楽しみます。

しかし経済的に余裕があれば、別府温泉や杵築城の近くの旅館などに宿泊して、温泉やおいしい料理を味わうという贅沢な旅も良いですよね。

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*こちらもどうぞ

【参考文献】

小和田哲男監修『ビジュアル・ワイド 日本の城』(小学館 2005年3月20日第1版第1刷発行)、日本城郭協会監修『日本100名城公式ガイドブック』(学習研究社 2007年7月3日第1刷発行)、日本城郭協会監修『続日本100名城公式ガイドブック』(学研プラス 2018年5月7日第6刷発行)、南條範夫監修『日本の城 名城探訪ガイド』(日本通信教育連盟)他

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