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日本全国にあるお城。
見ていく中で「ん?」と感じたことを書いていく「かるーいお城の雑学」です!
まずはお城の外見、ずばり色についてですね。
お城の天守は、一般的に外観上「黒っぽい天守」と「白っぽい天守」がありますよね。
パッとみた時に、黒いと感じるか、白いと感じるか。
では、何故お城には黒と白があるのでしょうか?
今回はその違いを考えてみましょう。
*黒い城
たとえば国宝の松本城。
ぱっと見が黒いですよね。
どーんとした威圧感があります。
黒壁の城として有名な城は、岡山城(烏城)や松江城、丸岡城など。
代表は、国宝松本城(烏城)です。
黒漆を塗った下見板張りが壁の多くを覆い、白い漆喰壁が黒を際立たせた美しい姿となっています。
天守の外壁は、白と黒が絶妙なバランスで配色されていますね。
「黒い城」は一般に「秀吉好みの城」と言われています。
そうか、豊臣秀吉の好み…。(; ・`д・´)
以下すべて、黒い城です(代表的なもの)。
秀吉の家臣たちが築いた城の多くが黒い城でした。
黒い壁となるのは、黒漆喰や黒い漆を塗った板で覆って雨水を防ぐため。
つまり防水機能のためですね。
さらに秀吉は、大坂城などに金箔瓦を好んで使います。
そのため屋根のすぐ下の壁が白いと金が美しく映りません。
ところが黒い壁だと金がものすごく映えて豪華に見えることを知っていて、秀吉は壁を黒くしたのでしょう。←恐らく多分
現在の大阪城は最上階の壁面だけが黒く塗りこめられ、金箔の虎のレリーフが映えています。
その他は白漆喰塗籠ですが、大阪城に展示されている「大坂夏の陣図屏風」を見ると真っ黒な天守が描かれています。
やっぱり元々は真っ黒だったんですね。
*白い城
時代劇などTVや映画に使われることが多いため、一般的には城といえば「白い壁」というイメージになっていますが、その原因は姫路城でしょう。
池田輝政(いけだてるまさ)が築いた姫路城に代表される白い城は「家康好みの城」と言われ、家康の家臣団の城のほとんどが白い城なのですね。
なんだ、こっちは徳川家康好みか…。(;´Д`)
以下すべて、白い城です(代表的なもの)。
理由はやはり、城をきちんと守るためですね。
板のままだと水や火に弱いので、防火と防水のために漆喰で周りを塗り固めるのです。
白漆喰の総塗込め式というもので、姫路城では光沢を出すために牡蠣殻の粉を漆喰に混ぜています。
だからキラッキラ✨
松本城の石川数正とは全く逆で、池田輝政はもともと秀吉の家臣でした。
しかし家康の娘・督姫(とくひめ)と結婚して徳川方につき、関ヶ原の戦いの後、豊臣恩顧の大名の多い西国を牽制する命を受けて、慶長6年(1601)から8年かけて大改修して姫路城を築いています。
姫路城は「平成の大修理」(2009年~2015年)を終え、白漆喰総塗籠めの真っ白な天守・白鷺城(はくろじょう)が蘇りました。
「黒壁の城」は豊臣時代、「白壁の城」は徳川時代の建造が多いので、一般的に、黒は豊臣派、黒は徳川派と色分けされることがあります。
秀吉が建てた大坂城は黒壁で、大坂の陣での焼失後、徳川が建てた大坂城は白壁なのが象徴的ですね。
江戸時代築城にあたり、徳川幕府の顔色を伺う気持ちが働いたのかもしれません。
しかし平和な世を迎え、高価でも板壁より防水・防火能力に優れている漆喰壁が好まれたことも間違いないことでしょう。
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【参考文献】
小和田哲夫『NHKカルチャーラジオ 歴史再発見「城と女と武将たち」』(NHK出版 2011年4月1日発行)他
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