日本のお城が大好きだと叫びたい人の雑記

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お城大好き雑記 第148回目 大分県 日出城

日出城     by:photo-ac

第148回は、大分県日出(ひじ)城の紹介です。

 

*日出城とは?

大分県の国東(くにさき)半島東側の入口にあたり、豊前国へ抜ける鹿鳴越峠(かなごえとうげ)への分岐点として、陸上交通でも海上交通でも要衝の地に建てられています。

別府湾の日出港に臨む南端の断崖上に築かれた、海城ともいえる城です。

現地の説明板では、暘谷(ようこく)城となっていました。

これは、3代藩主・木下俊長(としなが)が、宝永2年(1705)に命名したようです。

別称は、暘谷城、青葉城です

私は2003年9月6日に、杵築城を攻城してから、登城しました。

 

*日出城の歴史(築城から廃城まで)

「暘谷城址」説明板     by:photo-ac

日出城は、関ヶ原の戦いの戦功によって姫路城から3万石で入封した、木下延俊(のぶとし)が慶長6年(1601)に築城しました。

延俊は、秀吉の正室北政所の兄である木下家定(いえさだ)の三男です。

ちなみに木下家定の五男・秀秋(ひであき)は、小早川家へ養子に入った(関ヶ原の戦いの途中で東軍に寝返り、東軍の勝利のきっかけを作ったといわれる)人物ですよ。

築城にあっては、延俊の妻の兄である細川忠興小倉城主)が物心両面で多くの援助をしたようです。

縄張も忠興自身がし、さらに忠興の重臣であった穴生(あなお)理右衛門を石垣普請にあたらせたと伝わっています。

直線的で、要所に犬走りのある石垣となっていました。

以後、木下氏は移封されることなく、16代続いて明治を迎えました。

 

*日出城|現存する遺構・見どころ

豊後国日出城絵図」(『城 8 九州 沖縄 火燃ゆる強者どもの城』より)

日出城は、南側と東側が海蝕崖となっている後堅固な城です。

縄張りは梯郭式。

断崖上の本丸の三方を侍屋敷と町家が囲む総構えを形作っていますね。

侍屋敷の二の丸を置き、その外側にも侍屋敷の三の丸を置いています。

本丸には御殿が置かれ、東南隅の天守台石垣上には、三重天守が建造されていました。

付櫓として多聞櫓が接続する複合式天守で、まったく破風飾りなどがない層塔型天守だったようです。

これは、築城にあたって、細川忠興が助力したために、小倉城と同じ天守の形となったのではないかと思われます。

珍しいのは、西南隅にあった望海楼と呼ばれる二重櫓です。

望海楼は下層部が埋門のようになっている二重櫓ですが、天守と同じ南側に建造され、帯曲輪への門を兼ねていました。

東北の隅には二重の鬼門(きもん)櫓が、その他月見櫓など二重櫓が五基据えられ、搦手虎口の横には平櫓がありました。

大手門虎口は北に置かれています。

鬼門櫓は、一重と二重の屋根とともに東北部が欠けている鬼門調伏を図る形の風変わりな櫓です。

三重の天守にいくつもの櫓の美しい姿は、別府沖を通る船からもよく見え、船人達を楽しませたと伝わっています。

上の絵図は、正保3年(1646)頃に描かれたいわゆる「正保城絵図」だと思いますが、現在も当時の地形や町割りがよく残っています。

高石垣の天守台の上からは、高崎山、豊後水道が一望できます。

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本丸鬼門櫓(『古写真大図鑑 日本の城』より)

明治の廃城後、本丸の鬼門櫓と望海楼は、本丸跡に開校された日出小学校の教室として使用されていました。

しかし、大正になって望海楼は取り壊され、鬼門櫓は城外の中村家、裏門平櫓は二の丸の徳永家に移築され、遺構として現存しています。

城跡は、日出小学校や日出中学校敷地になり、石垣は取り壊され、濠も埋め立てられました。

本丸の遺構の多くが失われていますが、カマボコ塀の石積み塀の一部が残っています。

天守台などがよく保存されているので、民家に払い下げられた鬼門櫓や裏門平櫓が城跡へ移築復元されると、見ごたえのある日出城が少しは蘇ると思うのですが。

ぜひ、そうしてくれないですかね……。

天守台石垣  by:photo-ac

日出城石垣    by:photo-ac

日出城濠跡    by:photo-ac

 

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日出城天守台のすぐ下を別府湾の潮流が洗っていて、そこで獲れるカレイは、ブランド名「城下(しろした)かれい」と呼ばれるマコガレイで、大変おいしいと評判です。

江戸時代には庶民が食べると罰せられ、殿様しか食べられない魚で、「殿様魚」とも称されていたとのことです。

将軍家にも献上された高級ブランド魚ですよ。

 

*日出城詳細

・住所:大分県速見郡日出町2610-1

・アクセス:JR日豊本線暘谷駅から徒歩10分

・営業時間:24時間

・休業日:なし

 

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【参考文献】
平井 聖監修『城 8 九州 沖縄 火燃ゆる強者どもの城』(毎日新聞社 平成8年10月25日発行)、小和田哲男監修『ビジュアル・ワイド 日本の城』(小学館 2005年3月20日第1版第1刷発行)、西ヶ谷恭弘編『国別 城郭・陣屋・要害・台場事典』(東京堂出版 2002年7月15日初版発行)、森山英一編著『古写真大図鑑 日本の城』(講談社+α文庫 1998年11月20日第1刷発行)他

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