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お城大好き雑記も40回目になりました!
岐阜城は長良川に臨み、濃尾平野を一望する標高329mの急峻な金華山山頂から麓にかけて築かれた壮大な山城。
別称は金華山(きんかざん)城、稲葉山(いなばやま)城、井ノ口城です。
2006年に「日本100名城」(第39番)に選定されています。
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岐阜城は元々斎藤道三(どうさん)の居城であった稲葉山城ですが、織田信長の天下布武への第一歩を記した記念すべき城となりました。
信長は天下統一を目指し、天正4年(1576)に安土城に移ります。
その後関ケ原の戦いで、城主だった信長の嫡孫・秀信(ひでのぶ)が西軍に属していたため、福島正則や池田輝政に攻められて開城、岐阜城は廃城となりました。
関ヶ原の戦いの後、徳川家康が西国に備えるために、本多忠勝に平城の加納城を改築させます。
しかしそのとき廃城となった岐阜城から天守などを移築し、加納城の櫓、城門、居館などを整えたそうです。
岐阜城の築城年については、鎌倉時代初期に鎌倉幕府の執事二階堂行政(ゆきまさ)が金華山に築いたという説もありますが、戦国時代の永正6年(1509)に美濃守護代の斎藤氏による築城説が有力。
天文7年(1538)に斎藤氏を継ぎ、利政(としまさ)と改名した長井規秀(のりひで)が入り、同11年に守護職の土岐頼芸(よりよし)を追放して美濃一国を奪います。
この利政が〈美濃のまむし〉、〈戦国の梟雄(きょうゆう)〉と呼ばれた斎藤道三です。
信長は道三の娘・濃姫(のうひめ)を正室として迎え結婚していますね。
道三は長男の義龍(よしたつ)に敗れ、信長が永禄10年に岐阜城主の義龍の子・龍興(たつおき)を破って美濃の攻略を成し遂げます。
稲葉山城はなかなか落城しませんでした。
しかし美濃三人衆と呼ばれた斎藤方の重臣を寝返らせ、城攻めでは木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が蜂須賀小六らとともに城の搦手に忍び込み城の各所に火を放ったため、勝利をもたらしたという話が伝えられています。
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私が岐阜城へ登城したのは、1999年5月3日です。
岐阜城へはロープウェイで約3分+徒歩で約8分。
難攻不落の急な山も、今ではサクッと登れますよ。
とにかく眺めがダイナミック!!!( ゚Д゚)
360度遮るものはなく、まさしく絶景です。
天気が良い日には、眼下の長良川や濃尾平野はもちろんのこと、滋賀県の伊吹山、三重県の鈴鹿山脈、愛知県の街並み、長野県の御岳山、石川県の白山までが見渡せます。
信長は、小牧山城から本拠を岐阜城に移し、当時はまだ土塁と堀切だけの山城だった城を修築しました。
山頂の本丸に三重の天守、麓には千畳御殿と呼ばれる城館を構えた、壮大な近世城郭を築きます。
永禄12年に信長のもとに訪れたルイス・アルメイダら宣教師の記録によると、池泉が広がる庭園に面して、三重四階の御殿風の天守が麓の居館にあり、金華山山頂には三重の天守が聳えていたと記されているようです。
信長は、井ノ口と呼ばれていた地名を岐阜に、また稲葉山城と呼ばれていた城の名前を岐阜城と改めます。
これは、中国の周の文王が岐(き)山に興って天下を治めたという中国の故事にちなみ、「岐」の文字をとって、「天下布武」を志したのだと伝えられています。
天下を目指して地名や城名も変えていく……決意の固さですね。
明治時代末期に日本で初めて観光目的のための天守が再建されましたが、昭和18年(1943)に焼失してしまいました。
現在の天守は、昭和31年(1956)に改めて建てられた復興天守です。
この天守は、山上の天守が加納城天守として移築されたという伝承から「加納城御三階図」をもとに復興されたもの。
鉄筋コンクリート造の三重四階望楼型独立式天守で、二重の大きな入母屋造りの建物の上に望楼が載せられています。
二重目には金箔が貼られた千鳥破風を設置。
山麓の千畳敷と称された壮大な居館跡は、現在岐阜公園となっています。
発掘調査によって千畳敷への大手口と思われる個所が出土し、巨石を積み重ねた道路と虎口がすでに存在していたことが判明しました。
安土城の先駆け的な構えが岐阜城に存在していたことになります。
天守の近くにある岐阜城資料館は、昔の武器庫、食糧庫を模して復元した櫓で、岐阜城関係の資料を展示しています。
ぜひお立ち寄りくださいね。
出典:4Travel.jp岐阜城資料館 写真一覧|岐阜市【フォートラベル】
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素敵な写真がありましたので紹介。
満月と岐阜城ですね。
とても大きなお月様……。
こういう写真を見ると、天下取りには本当にぴったりのお城だ、と思えます。
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ここでちょっと個人的な疑問&お願いです。
山上の天守へロープウエイに乗って行く城は、次の三城だと思いますが、他にありましたでしょうか?
もし、「これもあるやんけ」とご存じの方がいらっしゃったらコメントから教えてください。
*岐阜城詳細
・アクセス:JR岐阜駅(11・12・13番乗り場)または名鉄岐阜駅(4番乗り場)からN系統(長良橋方面)及び市内ループ左回りバス乗車。「岐阜公園・歴史博物館前」下車 徒歩3分で岐阜公園(岐阜城へは公園内金華山ロープウェー(4分)→ 徒歩8分 → 岐阜城)
・営業時間:3月16日~5月11日 9:30~17:30/5月12日~10月16日 8:30~17:30 期間限定夜間開館あり/10月17日~3月15日 9:30~16:30 期間限定夜間開館あり
・休業日:無休
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【参考文献】
平井 聖監修『城 4 東海 天下人への夢馳せる群雄の城』(毎日新聞社 平成8年12月25日発行)、財団法人日本城郭協会監修『日本100名城公式ガイドブック』(学習研究社 2007年7月3日第1刷発行)、小和田哲男監修『ビジュアル・ワイド 日本の城』(小学館 2005年3月20日第1版第1刷発行)、『城 其ノ一』及び『城 解説編』(日本通信教育連盟)他
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