日本のお城が大好きだと叫びたい人の雑記

とにかくお城が好き!日本のお城のアレコレを好き勝手に書いていきます

お城大好き雑記 9回目 松前城

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松前城 by:photo-ac

今回は、北海道のお城です。

 

松前城別称・福山城です。2006年に「日本100名城」(第3番)に選定されています。北海道ではただ一つしかない天守で、幕末最後の日本式で築かれた近世城郭です。ほぼ同時期に完成した西洋式城郭の五稜郭とは好対称の城ですね。

 

私は2003年10月18日伊丹空港から飛行機で青森空港、汽車で木古内駅まで行ってそこからバスに乗車、約1時間30分もかかって松前に行きました。この松前城を見る為だけに初めて青函トンネルを通った思い出深い城です。

 

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松前氏は、代々蝦夷島主として領内を治めていました。

城をもつことを許されない藩主で福山館(ふくやまだて)という陣屋を構えておりましたが、外国船の出没に備えて江戸幕府松前氏を城主に格上げし、嘉永3年(1850)に松前城を築城させました。

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本丸御門と天守 by:photo-ac

松前城は海防を重視し、南側の海岸段丘に津軽海峡に向かって7基、城外に9基の砲台と合わせて25門の大砲を備えていたと言われております。海への防備を第一に考えた縄張りになっており、背後の北側は寺町の諸寺院を外郭に利用していますが、防備は薄弱です。

 

戊辰戦争明治元年~2年)で、元新選組副長土方歳三らの旧幕府軍にそこを攻められ、明治元年11月5日に落城しました。この時、天守は破壊されませんでしたので、戦前までは国宝に指定されております。

しかし昭和24年6月町役場火災の飛び火により焼失、昭和36年に鉄筋コンクリート造りで復興天守(内部は松前城資料館)として再建されました。

 

見ての通り、破風などの装飾の一切ない、明り取りの窓しかない三重三階建てのシンプルな層塔型独立天守です。ほんとーに、シンプルですね…。

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本丸側からみた天守 弘前城と似ている by:photo-ac

隣の本丸御門は、屋根の低い切り妻造りの特色ある櫓門で、築城当時からの数少ない遺構のひとつであり、国の重要文化財に指定されています。 

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本丸御門 by:photo-ac

門を支える石垣は切込接の非常に美しい石垣ですが、戊辰戦争の際の弾痕が残っています。天守と本丸御門を結んでいる土塀の石垣は亀甲積の珍しいものです。また、本丸表御殿の玄関が本丸御門の側に移築・保存されています。

 

天守の隣には、内堀の一部が残っています。

城址は桜の名所でもあり、桜の季節には、再建された天神坂門と土塀の向こうに天守を見る景色が美しいですね。

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天守と内堀・桜 by:photo-ac

松前城址は、松前公園となっています。

天守と本丸御門の他に見るべきものがあまりなく、少し寂しい城址ですが、「日本さくら名所100選」に選ばれています。

 

裏手には藩主松前墓所がありますので、のんびりと散策してください。

 

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この松前城の他に、松前藩は厚沢部川の支流糠野川東岸の台地に明治元年(1868)9月から築城を開始した館城がありました。方形に土塁と堀を築き、表・裏門を構え、内部に本丸・役所・武士部屋などを築き、さらに二の丸や砲台などを築く計画でした。

10月28日、藩主松前徳広が、旧幕府軍の来攻を予想して松前城から逃れてきましたが、工事未完成のうちに11月15日に落城しております。今は通称「館城址公園」となり、土塁や空堀などがありますが、ほとんど防御には役に立たないようなものです。訪れる人もほとんどなく、館城址の碑が立っているだけです。

 

松前城詳細 

住所:北海道松前郡松前町松城144 

アクセス:松城バス停から徒歩で10分

営業時間:4月10日~12月10日 9:00~17:00 (入館は16:30まで)

休業日:12月11日~4月9日

 

 

*本日のおすすめの本「日本の城恐怖伝説」

お城について書いている好きな本、おすすめの本をたま~に1冊ずつ紹介していきます。

『日本の城恐怖伝説』2000年 著:楠戸義昭 出版社:祥伝社黄金文庫

 

「名城は愛憎と権力が渦巻く修羅の空間だった!」というキャッチコピーの、お城に関する逸話を集めた本です。全国各地のお城を歩いた作者が見聞したものをまとめてあり、残酷な話ばかりですが、歴史が好きな方なら非常に楽しめるでしょう。 

 

参考文献:平井 聖監修『1 北海道・東北 吹雪舞うみちのくの堅城』(毎日新聞社 平成9年3月25日発行)、財団法人日本城郭協会監修『日本100名城公式ガイドブック』(学習研究社 2007年7月3日第1刷発行)、石井進監修『文化財探訪クラブ 城と城下町』(山川出版社1999年7月25日1版1刷発行)『城と城下町 東の旅』(日本通信教育連盟)他