日本のお城が大好きだと叫びたい人の雑記

とにかくお城が好き!日本のお城のアレコレを好き勝手に書いていきます

お城大好き雑記 8回目 江戸城

 

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江戸城天守台跡 by:photo-ac

8回目は、関東のお城、江戸城といきましょう。

 

東京には良く行きますが、「江戸城には行ったことがない、そもそも江戸城は皇居になっていて、観光で入れないのではないか」という声を聴きます。

 

江戸城ってそもそもあるの?

一般人は入れるの?

 

答えは、江戸城そのものはありませんが、城址はあって一般人でも入れます」です。

 

かつての江戸城は現在皇居となっています

 

しかし江戸城の本丸・二の丸・三の丸という、言わば城の中心部分は皇居東御苑として一般に公開されており、皇居新宮殿など天皇のお住まいなどの主要な建物は、江戸城から言えば、外れの西の丸や吹上お庭と言われる場所にあり、内濠で厳重に囲まれています。

 

江戸城は、室町時代太田道灌が築城したものを原型にしています。別称は千代田城・江城(こうじょう)で、平城です。2006年に「日本100名城」(21番)に選定されています。

 

江戸に入府した徳川家康は慶長8年(1603)征夷大将軍になると、江戸城を本格的な近世城郭にするべく改築に着手しました。城全体の縄張りは藤堂高虎が担当。工事には、初期は加藤清正池田輝政福島正則加藤嘉明ら西国の大名たちが動員され、後半は東日本の大名たちが手伝っています。

 

家康、秀忠、家光に至るまでの三代約50年近くにわたって、全国の諸大名に命じた天下普請で壮大な城郭を築いてきた日本最大の城です。

 

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東京駅から徒歩15分ほどで大手門に着きます。

 

土橋を渡っていくと、入口に皇宮護衛官がおられますので、ご挨拶して登城しましょう。私は、至る所にうっすらと雪が残る1998年1月24日に登城しました。日本人観光客はほとんどいなくて、数人の西洋人観光客が見学しておりました。

 

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桔梗濠と大手門 門を入ると桝形になっていて右側には二重櫓門が待ち構える by:photo-ac


天守は、3度建造されました。

徳川家康が慶長12年(1607)に建てた初代天守(慶長天守

・2代将軍秀忠が元和9年(1623)に建てた2代目天守(元和天守

・3代家光が寛永15年(1638)に建造した3代目天守寛永天守

です。

 

家光の建造した寛永天守は、現存の姫路城の天守をはるかに凌ぐ巨大天守だったようですが、明暦3年(1657)の明暦大火で焼失してしまいました。それ以後、天守は再建されることはありませんでした。

 

三代も続いて建てては無くなっては、いくら何でももう天守再建の気はなくなるでしょうね。ひょっとしたら、秀頼と淀君の怨霊が祟っているという風評が幕府内にたったのかも。知りませんけど。

 

実際には現存の天守台は明暦大火の後に積み直され、もう一度建てるつもりだったようです。しかし、幕閣を務めた会津藩保科正之(ほしな まさゆき 家光の異母弟)が「天下太平の世に、天守は無用の長物」と激しく反対して再建されませんでした。

 

以後、江戸城には天守が建てられませんでしたので、他の大名たちも幕府に見倣って天守を建てることを控えるようになりました。

 

「江戸図屏風全図」(国立歴史民俗博物館蔵)を見ると、天守は五重の層塔・独立型天守のようです。屏風は明暦の大火前の江戸の様子を描いているといわれております。 

 

明暦の大火(1657)による天守焼失以降、天守代用とされた富士見櫓は、三重櫓で、大きく均整のとれた美しい外観を見せています。他の城では天守級の三重櫓です。関東大震災で倒壊しましたが、旧状のとおり再建されました。

 

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白漆喰総塗籠の富士見櫓


櫓は二重櫓として日本最大級の規模を誇る桜田巽櫓や伏見櫓があります。他に大手門・桔梗門・平川門・外桜田門・清水門・田安門などの城門、同心番所や百人番所などがあります。

 

いずれも他の城の櫓や門と比べて、桁違いに大きく、立派です。また、江戸城の桝形門の多くは、幕末の桜田門外の変の舞台となった桜田門のように一の高麗門と二の二重櫓門によって構成されています。

 

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高麗門形式の桜田門 by:photo-ac


二の丸にある百人番所江戸城最大の検問所で、甲賀組・伊賀組・根来組と廿五騎組の4組が交代で警備に当たったようです。

 

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百人番所 by:photo-ac

 

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余談ですが、本丸の御殿跡の広い芝生は、大嘗祭などの折に使われます。そこに大嘗祭の為だけの宮殿(大嘗宮 だいじょうきゅうと呼びます)を建て儀式を行います。大嘗宮は儀式後には、残念ながら取り壊されてしまいます。

 

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大嘗宮 by:photo-ac

 

一口メモ:「幕府」とよく言われますが、これは「征夷大将軍の居所(府)の周りに陣幕を張り、武家たちが集合する区画」のことで、武家の棟梁である徳川家の居所に、全国の武家があつまる場所のことです。

 

 

江戸城詳細

住所:東京都千代田区千代田

アクセス:東京駅から徒歩で5分

営業時間:3月1日~4月14日・9月1日~10月末日/午前9時~午後4時30分

                  4月15日~8月末日/午前9時~午後5時

                  11月1日~2月末日/午前9時~午後4時

休業:12月28日~翌年1月3日と月曜日・金曜日・天皇誕生日は休園

 

 

 

*本日のおすすめの本「日本名城伝」


お城について書いている好きな本、おすすめの本を1冊ずつ紹介していきます。

 

『日本名城伝』 2005年 著:海音寺潮五郎 出版:文春文庫

 

歴史文学の第一人者である海音寺氏が書いたお城の魅力たっぷりの本です。やっぱり歴史小説を書いている方ですから、本当に面白く、すいすいと読めますよ。

 

旅のおともにも、ぜひどうぞ。

 

 

 参考文献:平井 聖監修『2 関東 もののふ集う東国の城』(毎日新聞社 平成9年2月25日発行)、財団法人日本城郭協会監修『日本100名城公式ガイドブック』(学習研究社 2007年7月3日第1刷発行)、石井進監修『文化財探訪クラブ 城と城下町』(山川出版社1999年7月25日1版1刷発行)『城と城下町 東の旅』(日本通信教育連盟)他